あいこの ブログ

ほんとうのしあわせを求めてDrあいこの旅は続きます

今どきの研修医は

今週のお題「変わった」

おまつり気分でハッピー

春になって、うちにも新しい研修医せんせがやってきました。やる気があるのかないのかわからない感じです。と、徒然なるままに書いていますが、もう少しお付き合いくださいね。

 そうはいっても、あいこせんせも同じレベルなので、批判できる立場にありませんが、聞いてください。(こういうところで愚痴を言う)

 もともとやせていたそうですが、1か月前くらいに転んで、肋骨にひびが入って、整形外科で治療を受けていたおじいちゃんが、食欲低下で、歩くのも大変ってきました。

 研修医せんせが報告に来ます。

「Hb 4台で高度の貧血です。輸血準備します。指導医お願いします。」

「ふーん、原因は何なの?」

「わかりませんが、とりあえず、輸血して、あと、話を聞くと食事は食べたいっていうんで、栄養付けてもらえば、よくなるんじゃないでしょうか」

「消化管出血とかはないの? その疑いがあれば、禁食にしないといけないんだけど」

「大丈夫です、大球性(MCⅤが100くらいで)フェリチンも正常範囲なので否定的です。」

「腹痛とか黒色便とかないの?」

「ありません。」

って、言うじゃない。でも、心窩部押すと痛がるし(研修医せんせによれば、肋骨が痛いので全体が痛いんですと)あと、家族に聞くと便も黒っぽいって。全然違う。

「禁食で、上部消化管検査を明日入れてはどうですか?」というと

「でも、すっごく食べたがってるんです。」

「あと,PPI(抗潰瘍薬)も注射で入れといてね。」

「えー、いりますか?」

結局、翌日の内視鏡では、深ぼれA2stage潰瘍

研修医せんせ、何事もなかったように、

内視鏡のせんせに聞いて、夕方から流動食出して、PPI内服にしてだしました。」

って、何も反省はないんかい? 場合によっては、吐血したり、穿孔したりしてたかもしれんのやで?

 でも、怒っちゃいけません。あいこせんせもそうだったはず。

 

 

 それにしても、あいこせんせ、研修医時代とは診断能が変わったわ。と一人で自分をほめましたとさ。

 ここまで読んでくれてありがとうございます。

羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶 合掌