あいこの ブログ

ほんとうのしあわせを求めてDrあいこの旅は続きます

救急隊からのお電話

お祭り騒ぎで、HAPPY

先日当直のときに、救急隊からの連絡が入りました.

以前どこかの新聞で、救急隊が、重症か否かを判断するのは難しいという記事が載ってましたが、確かに,今回の人は少しピントが外れている感じでした.

 (でも、私も、あまり能力が高くはないので、大きなことはいえませんけどね.)と,徒然なるママに書いていますが,皆さんもう少しお付き合いくださいね。

 一人目の患者さんは、高齢の方で、ポータブルトイレのところから動けませんという内容の電話でした.麻痺はありますか?と聞くと、ありませんとおっしゃいます.じゃあどうして動けないんだろう?腰痛?と思ってましたが、きたらきれいな片麻痺でした.

 二人目の患者さんは、若い方で、市販の睡眠薬を4錠飲んで、意識がないということでした。ホントにそれだけなんですか?と聞きましたが、それだけですとの返事です. 

 来院されると、大量飲酒されている方でした.(酒の臭いが半端じゃありません)お酒の影響ですね.と言っても、救急隊の人は、薬の影響じゃないですかと詰め寄ってきます.

(市販の睡眠薬 4錠ぐらいで意識障害になるようじゃ、怖くて売れませんよね.この辺の感覚は、医療者と一般の人の違いというよりも、個人の判断力に由来しそうです.)

 どちらも、仕方ないかもしれませんが、もう少し、きちんとした情報がないと、受け入れたほうもがっかりしてしまいます.

 ある程度病気の予測が出来ないと、場合によっては再搬送などで、逆に患者さんにとって不利益が出そうです.

 ただし、一方的にこういっても、救急隊もかわいそうですよね.医療行為は禁じられているわけですし、少し踏み込んだ判断をすると、意地悪なDrは、どうしてそうなの?とか突っ込みそうですからね.

 アメリカ風に、救急車は必ず救命センターに入るというシステムも魅力的ですが、救命センターがもちませんし、田舎では、無理でしょうし、悩ましいところです.

 ここまで読んでくれてありがとうございます.

羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶 合掌