あいこの ブログ

ほんとうのしあわせを求めてDrあいこの旅は続きます

なんちゃってMRSA治療

おまつり気分でハッピー

先日の化学療法学会で、面白かったことをかいています。なんとか、記録に一回は残さないと、完全に忘却の彼方へ消え去ってしまいます。そんな記憶は不要だとお思いの方もいらっしゃるでしょうけど、片腹痛いわ。と、徒然なるままに書いていますが、もう少しお付き合いくださいね。

 片腹痛いわは、うちの姪っ子さんが、新しく習った漢字を2つ組み合わせて例文を作るという問題で作った文章です。本好きのあっちゃんは、随分と難しい表現を知っていて感心します。

 本題に戻りますが、あいこせんせが忘れるのは、重要なこともたくさん含まれているので、普通の人が忘れる内容とは違うので重要度が違います。片腹痛いわ

 ところで、内容ですが、明日から役立つMRSA感染症治療に関する最新知識というシンポジウムで、現在は東北薬科大学病院にいらっしゃる関先生が、素敵なお話をされていました。

 肺炎で、痰培でMRSAが出たとき、MRSA治療を行うかどうかは、前回の勘違い医療でも書いたように、難しい判断が必要です。

 MRSAは基本 ブドウ球菌なので、典型的には、血行感染で膿瘍を作るようなタイプが多いので、普通の浸潤影の場合には、起炎菌が異なる可能性も高いわけです。

(これは、前回の産業医科大の迎先生も症例を提示していました。誤嚥性肺炎のひとでは、言われているほど嫌気性菌も多くはなくて、出てくるMRSAでもなくて、連鎖球菌系が多いような感じでデータを出していらっしゃった。)

 関先生のMRSA肺炎の治療に関する示唆が大変素晴らしかった。

 本当のMRSA肺炎なら、リネゾリドが第一選択 MRSAが出ているだけの肺炎なら、バンコマイシンを使う。

 これは素晴らしいですね。たしかに、MRSAっぽくないなぁと思っていても、MRSAが出ていて、さらに、状態も不漁だと、MRSA治療をしないわけにはいかないのですが、今後の耐性化や薬価のことを考えるとリネゾリドは控えたい。

 そんな時はバンコって、一流の先生のさじ加減に感無量でございます。

 

内科処方実践マニュアル 使い分けとさじ加減

内科処方実践マニュアル 使い分けとさじ加減

 

 

 ここまで読んでくれてありがとうございます。

羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶 合掌