お祭り気分でハッピー
綿矢りさ さんの芥川賞受賞作が、文庫本になって、ようやく読んでみました。ずいぶん売れて話題になったのに、ようやくです。と、徒然なるママに書いていますが、皆さんもう少しお付き合いくださいね。
最初の書き出しのところで、
「さびしさは鳴る。耳が痛くなるほど高く澄んだ音で鳴り響いて、胸を締めつけるから」
とあって、おもわず、
4月20日は寂しさ記念日
と思った私は、古い人間です。
文学的なセンスはないので、批評は難しいのですが、不思議な文体ですね。特に、ものすごいシチュエーションになるわけではないのですが、読んでいて、緊張感があります。共感を否定したくなるところがいいんですね。
青春小説の王道ですね。
こんなわくわく感は、曽野綾子先生の「太郎物語」や赤川次郎先生の「セーラー服と機関銃」以来だわ。とたとえが古い。
綿矢さんの次の小説は、あまり話題になりませんが、どんななのでしょう。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶 合掌