あいこの ブログ

ほんとうのしあわせを求めてDrあいこの旅は続きます

書評 ドクターズルール425 福井次矢訳 南江堂

お祭り騒ぎで、HAPPY

 書評シリーズの記念すべき第一弾(このカテゴリーも勝手に作りました).やはり、医療関係がいいかなと選びました.と,徒然なるママに書いていますが,皆さんもう少しお付き合いくださいね。

 このドクターズルール425という本は、副題に医師の心得集とあるように、医師としての心得を425列記したものです.もう少し読み物になっているのかなと思ってたのですが、ちょっと続けて読み通すのは厳しいです.ただ、ひまなときに、ぱらぱらとめくって、なるほどと感心したりするのにちょうどいいみたいです.

 中身は、医師患者関係の作り方や診断の際に陥りやすいトラブルを避ける方法がいろいろ書いてあります。元は、アメリカの人が書いているので、アメリカならではのものもあります.

 例えば、416;銀色のスリッパをはいている入院女性患者には気をつけなさい。・・・

 コリャなんだと思いますが、注釈がついていて、米国では、金色や銀色のスリッパをはいている女性は、ヒステリー患者であったり、性的誘惑をすることが多いというイメージが強いとかいてありました.驚きジローです。スリッパの色にも気をつけなくっちゃ.

 私の感心したものをあと2つだけ書かせてもらいます.あんまり一杯書いたら、著作権に触れるといけないので。

73;少なくとも1日に1回は゛いいえ゛と言いなさい。

  (Say ゛No゛ at least once every day)

74;いいえと言う理由については絶対に説明しないこと。

 (Never explain why you are saying ゛No.゛ )

 著者がどういう意味でこれを載せているかわかりませんが、私なりの解釈をすると、あまり物分りのいい医者になってしまうと職員との関係や診療上問題が生じると言うことじゃないかと思います.私自身が気弱な性格なので、周りで多少の準備不足があっても、いいですよ.って済ませてしまうことが多いのですが、そうすると、次ぎからも、資料がそろっていなかったり、指示が後回しにされたりしがちになります.

 逆に、いつも怒っている怖い先生の場合には、指示の伝わりが早いし、スタッフがずいぶん気をつけてるのでミスがすくない気がします.嫌われますけど。

 つまり、スタッフと仲良くするのはいいのですが、物分りが良くて、なんでも許される人と思われると緊張感がなくなり、ミスにつながりやすいので、あの医者は、いつもは大丈夫だけど、急に難しくなるから、気を抜いちゃいけないと回りに認めさせておくことが大事なんじゃないかと思います.

 この本には、他にもいろいろと紹介したい心得があります。値段は、本体1068円+税ですから、お買い得ですよ。何せ、425もの教訓が手にはいるんですから.と宣伝マンみたいですが、1994年に発行されて、すでに12刷ですから、私は知らなかったですが、ある程度有名な本なんだと思います.

 

ここまで読んでくれてありがとうございます.

羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶 合掌