あいこの ブログ

ほんとうのしあわせを求めてDrあいこの旅は続きます

誰か,医者を呼んでー

お祭り騒ぎで、HAPPY

私が,医者になって(医者じゃなくても)感動した言葉がいくつかあります。このブログの中の名言集(勝手に作りました)の中に,オイオイ書いていこうと思います.全て人のもので私の考えたことではないというところが,味噌ですが.

 記念すべき第一弾が、この「誰か医者を呼んで―」です.これは、私が医者になって5年目ぐらいのときに,言われたことで,医者をやっていく上で,一番大事にしている言葉です.と,徒然なるママに書いていますが,皆さんもう少しお付き合いくださいね。

 病院の売店でおじいさんが倒れていました.ここは今と違って大きな病院だったので,医者がぞろぞろいて,そのときも,私のほかに別の科の医者が一人いました.その二人で,意識もないし,完全麻痺で,「コリャだめですねー,頭でしょうかねえ」なんて会話をして,もう一人の医者に,ちょっと見てもらってストレッチャ―と救急カートを取りに行こうとしたところで,横にいる人に叫ばれた一言です.それはもう,驚きジローでした。

 よほどいい加減な医者に見えたんでしょうね。もちろん,二人とも白衣を着ていたし,聴診器も持っていて,明らかに見た目は医者だったんですけど.小マツタケが生えてくる

 倒れた方は、その後,私が戻ってきた時には、マウストゥマウスで心肺蘇生処置がされていました.他の科の医者が,挿管をしようとしましたが,2人ぐらい入らず,自慢じゃないですが(ってしっかり自慢です),少しだけ麻酔科を回ったことのある私が,(誰か,医者を呼んで―と横で言われた私がですよ!)挿管させていただきました.結局残念ながら、戻りませんでしたけど.

 このこと以来,私は、この言葉をいつも忘れないようにしています.

 教訓1 私はどんなに偉くなったような気がしたり,どんなに患者さんから感謝されたりしても,それはそのときだけで,患者さん(そういえば,最近は患者様?)や周りの人からみて,意味のあることをしなければ、いつでも,横でこの言葉を叫ばれる.

 教訓2 一般の人から見たら,私たちが,やっていることや内容が理解されず,違う意味に捉えられることも多い.常に,他の人に理解されているかどうかを確かめることが大事.

ここまで読んでくれてありがとうございます.

羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶 合掌