あいこの ブログ

ほんとうのしあわせを求めてDrあいこの旅は続きます

ヤブ医者が名医に変わる瞬間

お祭り騒ぎで、HAPPY

 研修医一年目のとき、高校生の女の子が、動悸がするといって外来受診したことがあります。むかしは、一年目でも、平気で外来やってたんです.と,徒然なるママに書いていますが,皆さんもう少しお付き合いくださいね。

 すごく頻脈というわけでもなくて、心電図も正常、あまり大したことはなかったのですが、何せ、一年生ですので、教科書知識を振り回し、過剰なほど、甲状腺機能、エコー、心エコーにホルター心電図といきなり検査しました.

 結果として、甲状腺機能は正常でしたが、甲状腺腫瘍が見つかり、専門医に受診して、手術を受けました。

 後日、お父さんがお礼にいらっしゃって、5万円!!もってこられました.研修医一年目の私は、ありがたくいただきました.

 お父さんから見れば、当時の私は、ものすごい名医です.

『向こうの先生も、よくこの段階で見つかったと感心してました』

 今は、ちょいヤブの私は、こんな風に検査することはありません.病気が見つかる可能性がすごく少ないことがわかってしまったから.名医への道は遠い

 ちょいヤブの私は、お礼をもらうのもやめました.倫理観がどうのこうのとかとは違って、お礼をもらったりすると、なんだか特別扱いしないといけない気になります.医療の判断に、別の要素が加わるのがイヤだからです.

 ここまで読んでくれてありがとうございます.

羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶 合掌

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