あいこの ブログ

ほんとうのしあわせを求めてDrあいこの旅は続きます

低糖質食について

お祭り気分でハッピー

先日、MRさんが、DIABETES STRATEGYなる雑誌をくれました。特集は、低糖質食を科学するというもので、今流行の糖質除去についてのものでした。と、徒然なるママに書いていますが、皆様、もう少しお付き合いくださいね。

 読んでみて、なるほどとは思うのですが、そのままだと忘れてしまうので、一度、記述すると忘れないかなぁと書き始めています。

 でも、いい加減あいこさんのことなので、内容の理解は自己流。もう一度、原本に当たってちゃんとした数字などは確認していないので、これを正しいとは決して思わないでくださいね。

 糖質を除去することで、確かに短期的には、やせることができそうです。なぜなら、人間の脳と赤血球のエネルギー源はグルコースだけだそうなので、糖質が入ってこなければ、それを他から作らなくっちゃいけないわけです。

 するってえと、当然、たんぱく質の分解によるアミノ酸中性脂肪の分解によるグリセロールからの糖新生によりグルコースが作られるわけです。

 たんぱく質グルコースへの変換効率は60%、中性脂肪のうちグリセロールは10%だそうです。

脳の一日の必要グルコース量120g分を作り出すためには、変換効率が悪い分蛋白や中性脂肪がたくさん必要になるわけで、同じ摂取カロリーなら、糖質を抜いた方が、体内に残る部分が少なくなります。

 したがって、短期には減量効果が期待されるようです。

 ただ、問題は、長期になったときに、体の中の蛋白量(つまりは、筋肉量)が減ったり、食事で高蛋白食負荷をかけたときに腎臓に与える影響がまだわかっていないことのようです。

 また,脂肪を増やしたときは、血中の脂質上昇の懸念があるようです。

 また、特集とは別に、最近の論文紹介として、低糖質食と総死亡についてのメタアナラリシスの論文を紹介していて、低糖質食は総死亡リスクが有意に高いようです。しかし、CVDの発生や死亡リスクは上がっていないとのことで、何が総死亡リスクに関与しているかは分からないようです。

 このコメントのところで、他の、NEJMに載った論文を引用し、低糖質食は2年程度の短期的な体重減少や動脈硬化リスクファクター改善に有効であったが、同じ研究対象の6年後では、体重はほぼベースラインに戻り、長期的アウトカムや安全性は不明であったとのこと。

 結局いいか悪いか分からないのですが、なんとなく、あいこさんの私見を言わせてもらえれば、初期には、体重減少効果は確実にあり、一時的に体重を落とす意味ではいいかもしれないが、持続するのは、栄養バランス(筋肉量の低下や腎機能・脂質への栄養など)から、少し影響が出る可能性がある。

 また、極端な食事になりやすいので、その後の効果がないと(体重が一定になったりすると)、モチベーションの面で継続が難しくなるのかもしれない。

(これは、他のダイエットも同じだけれど)

 ここまで読んでくれてありがとうございます。

羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶 合掌