あいこの ブログ

ほんとうのしあわせを求めてDrあいこの旅は続きます

amphibiosis

今週のお題「私がブログを書く理由」

おまつり気分でハッピー

先日、内科学会講演会に行ってきて、一番感心したのが、腸内細菌です。と、徒然なるままに書いていますが、もう少しお付き合いくださいね。

 シンポジウム2 腸内細菌と疾患

慶応大学 金井先生は、

潰瘍性大腸炎で、インディゴ<ジーンズの青色だそうです。)和名;青黛(せいたい)が、劇的に効果がある症例があるとのこと。これが、本格的に臨床応用されれば、プレドニンよりももっと安い。 1日2g 2×で効果があるそうです。

さらに、このインディゴ パープルウリン症候群(雨林バッグが紫になるやつです。)

生体内で緑膿菌が関係すると、インディゴが作られ個のために、紫になるそうです。

インディゴは人体内で製造できる。(腸管内のトリプトファンが細菌の作用でインドールになって、その後云々)

 つまりは、腸管内にいい意味で緑膿菌が常在していれば、潰瘍性大腸炎になりにくいのかは残念ながらコメントがありませんでした。

 腸内フローラ研究は、お金になるようで、慶応大学の本田先生が関係する17種類の腸内細菌の特許は、2.4億ドルでジョンソン&ジョンソンに譲渡されたとのこと。

 灯台の一戸先生からは、腸内細菌とインフルエンザの話

 グラム陽性菌がインフルエンザウイルスの免疫応答誘導に役立っている可能性を示していた

  神戸大学の平田先生からは、循環器疾患との関連

 活性型ビタミンD3を経口投与でマウスにおいて動脈硬化の進行抑制

 慶応大学 伊藤先生からは、腸内細菌と肥満

 実は機序がわかっていなかったメトホルミン。実は腸内細菌を介して効果があることを証明。

 肥満個体の腸内細菌叢は消化管内容物のエネルギー回収効率に優れ、末梢脂肪組織における脂肪蓄積を促進、腸管バリア機能低下から、エンドトキシン血症を惹起する。

 実際に、水を飲んでも太る(少し誇張だが)という腸内細菌叢がありうるわけです。

 なぜかはわからないが、減量手術をすると(胃を細くするやつです)なんと、腸内細菌叢が、やせ形のものに変わるのだそう。

 肥満は腸内細菌叢の病気っちゅうことに今後なるかもしれません。

痩せている人からの便移植は効果がありそうですが、これはいろいろハードルが高い。

 また、短鎖脂肪酸製剤<酪酸や酢酸>が肥満に効果があるそうです。

さらに、国立精神神経医療研究センターの山村先生からは、多発硬化症との関係。

 実は、多発硬化症は30年で10倍の発症率増加。海外生活のある方に発症が多い印象もあるそうです。

 実は、腸内細菌は、5日間あればすっかり変わってしまうそうで、さらに、国によって、腸内細菌叢が違うのだそうです。

 (人種というより住んでいる地域によって、病気や薬に対する反応性が異なるのは、実は腸内細菌によるものが大きいのかもしれません。

 

 これからは、やっぱ、腸内細菌が大きなテーマになりそうです。

 あいこせんせ、いろんな細菌をとってやるぜ。(一種類のヨーグルトを食べ続けるなんて、古い考え方なのよね。)

 

 

今回のお題の答えは、知識の固定につながる面もある殻が、一つ目です。

 ここまで読んでくれてありがとうございます。

羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶 合掌