あいこの ブログ

ほんとうのしあわせを求めてDrあいこの旅は続きます

よく眠り、よく笑え

おまつり気分でハッピー

今回、2番目に勉強になったのが、シンポジウム1

睡眠の重要性です。と、徒然なるままに書いていますが、もう少しお付き合いくださいね。

 

眠れ、よい子よ ― リタ・シュトライヒ ?世界の民謡と子守歌

眠れ、よい子よ ― リタ・シュトライヒ ?世界の民謡と子守歌

 

 

 まず、奈良県立医大 木村先生からは、特に、睡眠時無呼吸の話

持続的低酸素のほうが体に悪そうな印象があるが、実は、「低酸素」と「低酸素からの回復」の繰り返しからなる「間歇的低酸素」intermittent hypoxiaは、再灌流障害と同様の病態をもたらし、過剰な参加ストレスを惹起するそうです。

 睡眠時無呼吸は、肥満や喫煙などによらない、高血圧、虚血性心疾患、糖尿病などの独立した危険因子。ひいては癌にも影響。

 続いて、京大 土居先生からは、生活習慣病と体内時計の話

 あいこせんせが、居眠りしてしまうのも、遺伝子で規定されたもので、これは、あいこせんせが不真面目なわけではない。個の遺伝子は、ショウジョウバエの中にも同様のものがあり、マウスではほとんど同じなのだそう。

 体内時計のセンターは、あっちゃんではなく、視交叉上核で(移植により、体内リズムが遺伝する)そのなかでも、Gタンパク質共役受容体(RGS16)が重要であるらしい。これらを制御する薬ができると、眠りを制御できる可能性があるようです。

 

 続いて、国立精神・神経医療研究センター 三島先生からは、社会的ジェットラグがもたらす健康リスクというお話。

 若い人は、必要睡眠時間が長い 大学生で7-8時間ぐらい。それよりねむネルあいこせんせは、きっと、精神年齢がもっと若い(肉体も若い??)

 人の睡眠パターを決定する二大要員は、生物時計(すいみんゲート時刻)と睡眠恒常性(必要睡眠量)で、両社とも遺伝的素因が関連する。このため、ひとりひとり、いつ眠くなるか、どれくらい眠らないといけないかは人それぞれで、変えようと思っても夜型の人が昼型にはなれない。

 でも、社会のパターンは同じなので、夜型の人はどうしても、睡眠時間が足りなくなり(遅寝なのに、無理やり早起きするので)週末に寝だめをして、必要睡眠量を確保する必要が出てくるらしい。日曜に寝てしまうのも当たり前なのだ。

 このように、画一的に社会生活の時間を決めてしまうことには、本当は弊害があり、特に、睡眠時間が長く必要な中学生では、オックスフォードの研究で、始業時間を10時にしたら、成績がよくなったという報告があるらしい。

 普通不眠を訴えていない人でも、強制的に眠らせると、普段の睡眠よりも長い睡眠時間となり、本当に必要な睡眠時間からの差(睡眠負債)が、知らない間に(本人も自覚していない間に)hypothalamic-pituitary-adrenal軸機構、耐糖能、摂食、気分調節に無視できない悪影響を与えている。

 だから、今の人たちは、基本的に寝不足なのです。

 

波大学 柳沢先生からは、遺伝子と神経学から迫る睡眠 

この方は、オレキシンの名づけをしたグループの方たちではないかと思います。

睡眠薬としてのオレキシンは発売されていますが、今後、逆にオレキシン受容体作動薬がナルコレプシー治療だけでなく種々の原因による過剰な眠気を抑制する医薬となることが期待されているのだそうです。

 あと、レム睡眠の際にレム脱力といわれる筋弛緩が起きて、これが上気道のない空を維持する力も低下させ、睡眠時無呼吸の悪化にも関与。

 

順天大 葛西先生からは、循環器疾患と睡眠

 低酸素で覚醒反応が起こる際には、心拍数が上がります。また、上気道閉塞したまま、呼吸運動をすると、胸腔内の陰圧がさらに強くなり、心拍出量が低下し新ふかがかかる。これらが心への負荷につながるのではないかと。

京大 陳先生からは、睡眠時無呼吸症候群のはなし。

 三大要員は肥満男性加齢 (女性ホルモンは抑制因子) 頻度は人に一人、が治療適応。

 ここまで読んでくれてありがとうございます。

羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶 合掌