おまつり気分でハッピー
先日、寂聴先生の般若心経の本を読んでいたら、白楽天と鳥巣禅師とのやり取りのエピソードが書いてありました。以前にも読んで、とっても感心した覚えがあるのに、すっかり忘れていました。と、徒然なるままに書いていますが、もう少しお付き合いくださいね。
鳥巣禅師(道林禅師)が木の上にずっといるのを見て、白楽天さんが、危ないですよというといやいや、あなたのほうが危ないといわれる。いろいろあって、じゃあ、仏教の大事なことは何ですかというと、諸悪莫作 衆善奉行 (悪いことはしないでいいことをしなさい)という。
白楽天さんは、3歳の子供でも分かることじゃないですか。というと、
鳥巣禅師が、3歳の子供が知っていることでも、80歳の老人でも行うことは難しいといわれた。
ほんとですね。
あいこせんせ、毎日の診療が、パターン化しています。基本、高齢者の肺炎は、誤嚥性肺炎がほとんどで、耐性菌などが喀痰培養で検出されても、治療の効果に大きな差がないことなどを信じてしまっていて、ついつい、培養検査の評価が不十分になります。
先日、肺炎で入院の患者さんで、なかなか治らないなぁと思っていましたが、見直すと,acinetobacterが検出菌にありました。この患者さんは、日和見感染するような病歴は全くなく、市中肺炎なので、検査科も感受性などは省略して、菌の検出だけを報告してきました。
でも、カルバペネムに変えると、順調によくなります。(カルバペネムだからよくなったと考えることもできそうですが、どうも、印象的に、これは足ねとの感染のようです。)
やはり、日々勉強も大事ですが、日々普通に基本的なことを怠らないことも重要ですね。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶 合掌