その1 特別増刊の方から
高齢者における結核発症リスクの判定に、インターフェロンγ遊離試験(IGRA)が有効
IGRAには、QFTとT-スポットTBがある。
推定既感染率が70-80%と高い80歳代に行った、QFT(クォンティフェロンTBゴールド)での陽性率は2-3割
免疫診断研究所の原田氏はIGRA陰性者では、結核菌が休眠状態なのかいなくなったのか分からないが、発症の危険性はほとんどなくなるといっている。
IGRAで結核菌の感染ありと判断された場合は、潜在性結核感染症(LTBI)と判断される
QFTとT-スポットの違いは、QFTがINFγ産生量を測定するのに対し、T-スポットはIFNγ産生細胞数を測定
T-スポットは、血症を取り去った後の一定数の末梢血単核球を用いるため、糖尿病や透析など免疫抑制状態でも再現性が高い。
また、原田氏は、QFTよりも感度が高く同等の特異度を有する。採血者の手間が少ないので普及しそうだとのこと 保険点数はどちらも630点
サルコペニア;加齢による骨格筋肉量の減少とそれに伴う筋力身体能力の低下をさす概念
筋量増加効果が期待できそうなのは、
DNAR(do not attempt resuscitate)と
DNR(do not resuscitate)
DNRでは、心肺蘇生をすると救命しえるといったニュアンスが含まれるため、救命の可能性が低いので心肺蘇生を差し控えると言うニュアンスを含んだDNAR(心肺蘇生を試みない)となった
その他にもCPR(CardioPulmonary Resuscitation;心配蘇生法) 行わないと言う意味でNo CPR やCPR(-)も、用いられるとのこと
DNARの範囲も、病院によってまちまち(基礎疾患によっても)なので、CPR以外の通常治療の施行についても確認しておくことが必要。