お祭り気分でハッピー
うちの甥っ子コウ氏もあっちゃんに負けず、文学センスがあります。推理好き兄妹は、以前にも御紹介した「5分間ミステリー」や「2分間ミステリー」 (どちらも本の名前です。)を楽しみにしております。と、徒然なるママに書いていますが、皆様、もう少しお付き合いくださいね。
コウ氏は、読むだけでなく、ついに創作の世界にも進出しました。それが、コウ氏創案 「1分間ミステリー」です。
作品の数も多くて、
「なぞのあり塚事件」 「辛いソーセージパン事件 」「認知症老人事件」 「偽病院事件」など実に、興味深い題名ですね。
これらの内容は、推理部分も面白いのですが、その言い回しもとっても素敵なのです。
覚えている部分をかいつまんで1つ、御紹介しましょう。
「偽病院事件」
事件の解決に困っている刑事が、名探偵に相談に来た。事件の内容は、このようなものだという。ある犯人が、事件のあと、東京で偽の病院を経営して病院長となっている。捜査に行くと、病室は、1号室2号室3号室4号室5号室と並んでいて、院長は、ちゃんとした病院だと言い張るのだ。
「犯人は、大体分かっているのだが、うそを言っていることを証明できないんだ」
刑事は、名探偵に言った。名探偵はそれを聞くと、
「それは、偽者に決まっている、さあ、犯人を逮捕しに行こう」
と言った。
さあ、皆さん、犯人がうそを言っている(偽病院である)という証拠は分かりましたか?(答えは末尾)
実際の構成は結構いい加減(思い付きを話しているわけですから)なのですが、ちゃんと話として成立させようとしているところがとても素敵です。会話も、いかにもそれらしい。
これで小学4年なのですから、きっと将来は、東野圭吾サンを超えてくれると信じています。
楽しみですね。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶 合掌
(答え、日本の病院で4号室は基本的にないからだそうです。)すばらしいですね。