あいこの ブログ

ほんとうのしあわせを求めてDrあいこの旅は続きます

ゲノム占い

お祭り気分でハッピー

先日、『「こころ」は遺伝子でどこまで決まるのか』 NHK出版新書 宮川剛著 という本を読みました。これによると、マウスの統合失調症の一部で、遺伝子上の異常が認められたとのことです。(正確な表現なのかはよくわかりませんので、実際には、本書を読んでくださいね。)

 この中で、興味深かったのが、ある遺伝子異常マウスにSSRI(=最近汎用されている抗うつ剤ですね)を投与すると、脳のある部分の細胞を未熟化させてしまう作用があるという話が載っていて、これはもしかしたら、SSRIの投与中の問題点として、自殺があげられていますが、このような作用が関係しているのか知らん。

 それにしても、遺伝子解析の進歩は激しく、10年後くらいには、ある程度のお金があれば、自分の全遺伝子を解析することは当たり前となり、病気の予防・治療がその遺伝子によって方法を変える必要がある時代になりそうです。

 そうすると、これまでの医療は使えなくなりそうですが、ゲノムに対応した新薬は、(これまでの抗がん剤や抗リウマチ薬などの例からして、非常に高価なので、)実際に使える人は少なく、まさに金の切れ目が命の切れ目となる可能性がありますね。

 この本の中で、著者が言っているように、早い段階で、遺伝子情報を誰が、どのように管理するのかを決めておかないと、遺伝子情報を利用して、病気になりやすさなどの恐怖をあおって、詐欺や悪徳商法などが横行しそうです。

 ゲノム占いで身を滅ぼすなんてことがないように、皆さんご注意くださいね。

 ここまで読んでくれてありがとうございます。

羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶 合掌