あいこの ブログ

ほんとうのしあわせを求めてDrあいこの旅は続きます

私の指導が悪かったのですね。

お祭り騒ぎで、HAPPY

きらきら研修医。」というブログがもととなったテレビ番組が始まるそうです。私の大好きな小西 真奈美さんが主演とのことです。期待しましょう。と,徒然なるママに書いていますが,皆さんもう少しお付き合いくださいね。

 「きらきら研修医。」は、単にブログといっても、1日3万件のアクセスがあるというほどのものなので、すごいですよね。

 読んでもとても面白いです。大人気のはずです。

 そこで、私も昔の思い出をそれ風に書いてみます。

 

 私が4年目の医者のときに、研修医のS君が入ってきました。私の当時の病院は、弱小病院ですから、直接の指導医以外も研修にかかわることが多いのです。

 S君は、地方出身のとてもおおらかな青年。

 ある休日のこと。

 私が10時くらいに目を覚ますと、

 

 

 ぐるーーーーーーーーーーーーーん 

 

 

 大変、天井が回ってる!!!

地震のはずがありません。天変地異でもありません。

いわゆるめまいってやつですね。(初めての経験!!)

 

「こんな時は、まず、落ち着かなくっちゃ。」

 

一人暮らしの私は、誰にも助けを求めるわけにもいかないので、立ち上がろうとするのですが、とても無理。

 

 何とか這って、電話のところまで行きました。

 

「救急車はちょっと恥ずかしいわよね。でも、このまま意識がなくなったら、そのまま野垂れ死に?。でも、今のところめまいだけで、頭痛は無いから、出血は無いよね。」

 

 新聞の見出しが頭にちらつきます。

 

「美人医師 自宅で謎の死!!」 

 

 

(すみません。ウソです 特に前の方。)

 

 とりあえず、意識がおかしくなりそうになったらすぐに119番できるように、受話器を持って、じっと様子を見てました。

 

幸いちょっとおさまったので、自分の病院へ何とか行くと、研修医S君が日直でした。

(当時は、病院から歩いて3分くらいのところにすんでました。)

 「あいこ先生、どうしたんですか。呼び出しですか?。」

(あんたが呼び出しかけなきゃ、私が呼び出されるはずが無いだろが。とおもいつつ、)

 「S先生。私めまいがして、ちょっとCT 撮ってくれない?」

 「あいこ先生、大げさですね。ちゃんと歩けますよ。」

(これは、絶対、指導医のA先生の指導が悪いのよ。)

 「家ではね、とっても歩けない状態だったのよ。つべこべ言わないでとって頂戴。」

 CTの撮影をしていると、ガラスごしに、S先生と放射線の技師さんが笑いながらこっちを見ています。

(絶対、何か悪口を言っているに違いありません。指導医のA先生の指導が悪いのよ。)

 「あいこ先生、やっぱり何ともないですよ。」

というS先生から、CTフィルムを奪い取って、

 確かに何ともない。

「あいこ先生。頭位めまいですよね。プリンペランでもだしておきましょうか。」

 

 そんなことくらい言われなくても判るわよ。

 で、内服だけなの?

「S先生、こんなに苦しんでるんだから、点滴くらいしてよ。」

(絶対、指導医のA先生の指導が悪いのよ)

 これでキットS先生にもいい経験になったでしょう。

 文句の多い患者への対応のしかたが。

ここまで読んでくれてありがとうございます.

羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶 合掌