あいこの ブログ

ほんとうのしあわせを求めてDrあいこの旅は続きます

往診で診る人生 その1

 お祭り騒ぎで、HAPPY

 前回の往診の話を書いていて思い出したのですが、昔、下町の方で往診をしたことがあります.と,徒然なるママに書いていますが,皆さんもう少しお付き合いくださいね。

 往診のすごいところは、その人たちの生活の場が見れること.そのときは、結構すごい生活環境の人たちがいましたが、あまり詳しく書くと問題になるといけないので、大まかに書いてみましょう.

 基本的に、介護してくれる人手がないと、生活は悲惨になりますね.

 ある日、あまり動けないおじいちゃんのところへ往診に行きました.這って少しは動けますが、それ以上のことは困難です.息子さんと二人暮しで、息子さんは朝早くから、夕方までお仕事にでてしまって、日中は全くの一人暮らしです.

 お部屋に入ろうとしたら、一緒に行った訪問看護師さんが、

「足元に気をつけてください」とおっしゃいます.

「大丈夫、私のうちよりきれいかもしれない.」

というと、

「違います.う○ちがおちてるかもしれない。」とのこと.

この方、ほとんど動けないので、お昼ご飯は、お水とおにぎりをテーブルの上において食べています.オムツがキライなので、トイレだけは、少し這って、床に置いてある洗面器にするとのことでした.

 「大変ですね.」と言うと

「いえいえ、何も不満なところはありません.」と笑っていらっしゃいました.

 あの笑顔を思い出すと、今でも泣けてきますね.

施設なんかじゃなくて、息子さんと2人で住めるのが幸せなんですね.

 ここまで読んでくれてありがとうございます.

羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶 合掌